中等部の教育
中等部では約125名が在籍し、各学年2クラスに分かれ、高校での学習に十分に反映できる学力と適応力を身につけていきます。高校の選択が東京にあるインターナショナルスクールであるにしても、あるいは海外の学校であるにしても、卒業生たちは口々に、西町の教育がどこにでも通用する高さと質を持っていると報告しています。
中等部の生徒が受ける勉強科目は次の通りです。
1.英語
2.数学
3.科学/化学
4.社会
5.日本語
6.日本社会
7.アート
8.音楽
9.ドラマ
10.体育
11.健康とウェルネス
生徒たちは学習の習熟度には関係なく学力や能力をミックスした「コアグループ」に分かれて勉強をします。ただし8年生と9年生の数学は能力別に分かれた授業となります。すべての授業では生徒がより良く学べるように、多様な学習方法をとっています。
9年生では各自にラップトップコンピュータが貸し出され、個別に学ぶことができる授業があります。映像やメディアを駆使したアートや、それぞれが選択したトピックについてのリサーチやプレゼンテーションに活用します。
アドバイザリー制
中等部での学習に重要な役割を果たしているのはアドバイザリー制です。教頭がアドバイザリー制を総合的に管理監督しますが、中等部の教師の殆どがアドバイザーとなります。6?8年生までの各学年には4つのアドバイザリーグループ、9年生では2つのグループが設けられ、それぞれのグループはカウンセラーを含む中等部教員の相談によって決められた8?10名の生徒によって構成されます。アドバイザリーグループでは、学校という集団生活の中での人格形成や、社会生活を送る上で大切でしかも必要な事柄を認識し、対処する方法を得ていきます。
宿題
宿題は中等部での学習の重要な一部です。宿題にかかる時間は生徒によって異なりますが、基本的には6年生と7年生は一日90分ほど、8年生と9年生は3時間ほどかかる量の宿題が出されます。
エクスプロラトリーと課外活動
中等部の授業でユニークなのはエクスプロラトリーの教科です。ここに含まれるコースはすぐに役立つ科目や、ノーハウを教える科目が主なミニ授業です。講師たちは中等部の教師たちですが、生徒それぞれが様々なことを経験し、見識を広めたり興味を持たせるために始められました。今まで開かれたコースには器楽アンサンブル、スペイン語、インターナショナルクッキング、ドラマ、ディジタルフォトグラフィー、サーカス、DVD動画作成、ゴシック英文習字、習字、アフリカンドラム、中国語入門講座、和裁などがあります。これらに加えて、生徒たちは放課後には文化的なテーマからスポーツまで幅広いクラブ活動を選ぶことができます。
課外授業と校外学習
課外授業はさまざまな科目において実施されます。6?8年生は群馬県桐生市にある本校の校外学習センター、新井領一郎キャンプ(通称キャンプ鹿角)を訪れますが、これは文化的、個人的、そして社会的な要素を含む学習目的が設定された校外学習です。
?5年生で経験する田植えから6年生での稲刈りまで一年をかけて稲の一生のサイクルを経験する。
?姉妹校である黒保根の生徒たちとホームステイを行うなど交流を深める。
?チームビルディングを高める各種の活動を行ったり、野外での学習を行うことにより、中学生としての学習経験を深める。
9年生になると、富士登山や史跡を訪ねる京都、奈良、広島への旅行が加わります。これらの旅行は日本社会および社会科の学習が目的です。
この他に、都内や東京近郊への校外学習の機会も設けられ、中等部での学習の幅を広くしています。
クラブ活動やアンサンブルは、本校の教師が監督をつとめますが、これらの活動も通常の学校生活では得られがたいスキルの向上をめざして活動をおこなっています。
?スポーツチームは関東地区にある学校との対抗試合をめざす
?器楽アンサンブルは校内または他校で行われる音楽祭に参加する
?社会貢献プロジェクトとして参加する
校内におけるスポーツ活動は、学期ごとに種目を変えておこないます。本校ではノーカットの方針を取り入れてますので、希望する生徒は経験のあるなしにかかわらずチームに参加することができます。西町ではサッカー、バスケットボール、バレーボール、陸上、クロスカントリー、バドミントンが用意されています。
中等部の生徒は全員、2月に1週間のスキートリップに出かけます。このスポーツ体験は基本的には体育の一部ととして行われ、スキルの向上を目指しますが、生徒や教師が1週間におよぶ集団生活を通しての経験から得るものも多いのです。
中等部での学習、評価、成績表についての考え方
生徒たちは、一律の学習や評価の方法だけではなくて、さまざまに工夫された学習方法、ならびに評価の方法で評価を与えられています。カリキュラムは Understanding by Design という考え方に基づいて構成されています。教師は複合的なプレゼンテーション、クラスでのディスカッション、協力してこそ成り立つグループ作業、個別の学習や作業、長期間または短期間でのプロジェクト、そして注意深く見守りながら進める単元などを駆使して、学習の効果を高める努力を怠りません。すべてのクラスではコンピュータが人数分設置されています。情報とコミュニケーションテクノロジーは学習を進めるために欠かせない道具となっています。例えば、あらゆる科目では作文やレポートを書くことが重要とされていますので、自分が学んだことを文章で表現しなければなりません。西町の中等部では特に決められたテストの期間はありませんが、各科目担当の教師たちは生徒に大きな負担とならないように互いにスケジュールを確認しながらテストを実施します。また、数学と理科以外は、ある特定の標準教科書だけを利用することはありません。学習内容に即して教材、メディアセンターにおいてある参考書や雑誌、定期刊行物、インターネットでのサーチ、テープやビデオを含む視聴覚教材などを自由に用いる授業方法をとっています。また 多くの教師は教科の紹介にStudyWiz を利用します。
標準テスト (ERB) の結果は教師の授業方法や学習効果の向上のために利用しています。
西町は3学期制を採用しており、各学期末に生徒の学業の成果が報告されます。成績表は A-F による習熟度と短い文章による評価が基本です。保護者と生徒との正式な面談は年間を通じて3回行われます。最初の面談は学年度の始まりに際して、保護者が教師と面会する機会です。この面談では保護者が教師に対して、自分たちの子どもについて個人として、また学習者としてどのように見ているのか説明をします。次は生徒の学業の進展に付いて話し合いが行われる保護者、生徒、教師の3者面談が開かれます。この面談はアリーナ方式で開かれ、保護者はアドバイザー、コアの教師、特別科目の教師、エクスポラトリー担当教師などと話す機会となります。春には生徒が主体となり自分の学習の成果、進展などを教師が在席する中で、保護者に説明をする生徒主導の面談日が設けられています。
生徒会
すべての生徒は、民主的に選ばれた代表によって構成される生徒会を通じて、意思決定に参画することが奨励されています。各アドバイザリーグループからは生徒会代表が送りだされます。監督教師の指導を得ながら、生徒会は親睦のイベントを企画したり、また中等部の在り方について発言をする機会を得ます。
西町の中等部では、生徒を中心に考えたこじんまりとした構成の中で、すべての生徒が自分たちの可能性に目を向ける機会をふんだんに与えられています。生徒は学校内だけにとどまらない一般的なコミュニティにも属しているという意識を常に持ち続けています。
ERBテスト
ERBテストはアメリカのEducational Records Bureauによる学力テストです。このテストは多角的な観点からの設問がされており、個々の生徒の英語と数学の学力を調べるために用いられます。3〜9年生を対象に年に一度テストを実施します。西町では学力テストはそれぞれの生徒の優れた点あるいは弱点をきちんと把握し、生徒一人一人のニーズにあった指導を行うために行いますが、その他にも適切な授業を行っているかどうかをはかる手段としても利用しています。
日本語学力テスト
日本語を第一言語としてFクラスで学んでいる1・9年生の生徒は、国語の学力テストを受けることができます。このテストでは、表現、読解、言語(用法、漢字など)の力が評価されます。